今日の長南支部はしばらく試合も審査もないし…と言う事で、試割りの稽古をしました。
そこにはねらいが2つあり、その一つ目は最近の基本稽古、本人たちは一生懸命やっているつもりなものの紫帯の子どもたちは良い意味でも悪い意味でも慣れてきて、手の抜き方を覚えてきました。
大人であれば基本稽古が大事なのは理解出来るのですが、小さな子どもには基本稽古が大事!と言ってもなかなか理解するのは難しいのは無理もありません。
移動稽古や対人稽古は毎週違う稽古内容ですが、基本稽古は入門初日からずっとずっと同じなので飽きてしまう、知らず知らずのうちに手を抜きたくなってしまうのも分からないでもありません。
そこで、実際に試し割をして板に当たるインパクトの瞬間に拳を固める感覚や、しっかり気合いを出すと黙って突く時よりも力が増す事などを体験してもらおうと考えたからです。
もう一つは、以前から数件の慰問演武の依頼があり、もう少し上手になったら…と待って頂いていたのですが、ほとんどの子どもたちが紫帯まで昇級し、これなら演武会で見て頂いても、それなりにお見せ出来るぐらいまで上達したかな?と思ったので来月に二ヶ所、その後も数ヶ所と高齢者福祉施設さんにお伺いするお約束をさせて頂いているからでした。
だから、その演武会で試割りをぶっつけ本番でするのではなく、少し稽古しておきたいな…と思ったからです。
準備体操後、 基本稽古の前にねらい所があり試割りの稽古を先に行いました。
一列に並び、先輩から正拳突きや膝蹴りで板を割って行きます。
しっかり気合いを出して、いつも基本稽古であれこれ私に言われるポイントがしっかり出来ていないと割れません。
しかも割れない時は拳や膝が痛いです(>_<)
技術的な事、心構えも伝えてから、いざ試割りです!!
気合い満点の子、一発で成功する子、イマイチ大きな気合いが出せなかった子、躊躇してしまい失敗してしまった子…
最後にはみんな正拳突きも膝蹴りも成功させたのですが、固い板を割るには何でもいいから手足を出しただけでは割れない、かなりいろんな事を意識し、ありったけの気合いも出してではないとダメな事を実感しました。
その後、改めて基本稽古を行いました。
いつもは自分と同じ背丈の人が前に立っていると思って…と説明するのですが、今日は「その同じ背丈の人が狙い所に試割りの板を持って立っていると思って…」と説明し、基本稽古を開始しました。
そうすると先週までの基本稽古とは変わり、脇が開かないように意識する子や、インパクトの瞬間を意識する子、身体がいつも歪んでしまうのを真っ直ぐにしようと鏡をしっかり見ている子…
先に試割りを行った効果はかなりありました(^-^)
そのまま、移動稽古を少し行った後、ミット稽古を行い、最後に総当たりの組手をして稽古を終えました。
何よりも基本稽古が大事なのが、いつか子どもたちにも分かる日が来てくれるといいなぁ…と思いながら、子どもたちが帰った後、独り稽古で鏡を見ながらしみじみ思った長南支部でした(^-^)
押忍。
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