本日、大阪府立門真スポーツセンターにて、真正会 第1回オープントーナメント全関西空手道選手権大会が開催されました。
真正会 聖眷會鎌苅道場の各管轄道場からは9名が出場しました。
今回、私は試合スタッフでなく、聖眷會の子どもたちのサポート役として試合場に行かせて頂きました。
前回の試合のサポート役の時は一人で動いたのですが、今回は力強い助っ人、女子高生の望生が同行してくれました。
望生も少年部時代、空手の試合に何度も出場しており、どのようにサポートしたら良いのかを大変良く分かってくれているので、1言えば10、分かってもらえるし、何も言わなくても空気を読んで先さき動いてくれるので、本当に有り難かったです(^-^)
また、選手の緊張する気持ちや、不安な気持ち…、負けてしまって悔しい気持ち…などなどを自身の経験から良く理解してくれているので、子どもたちへの言葉かけも心あるもので、本当に良き先輩としての行動が自然と出来ていて、素晴らしいな(^-^)と思いました!
今回、試合に生まれて初めて出場する子も数名おり、名前をコールされた時の出て行き方、礼の時の挨拶の仕方、始め!!の合図での攻撃の仕方なども、アップの時に教えました(^-^)
初出場の子も、それなりに何回か試合経験もある子も、緊張していても教えた通りに大きな声で出来た子、普段そんなに大きな声で稽古してないので残念ながら出来なかった子、思うように動けた子、緊張してガチガチで動けなかった子…いろいろですが、みんなそれぞれ精一杯頑張りました。
また、関心したのは緊張していても試合中私の声をしっかり聞けており、私の指示に「押忍!!」と返事しながら戦っている子が結構いた事です。
私なら、緊張してセコンドの声が聞こえなくなるかも知れません(^_^;)
また、今回、結構いろいろハプニングがありました。
相手のハイキックでポイントを取られてしまったものの、その後、度重なる相手の反則行為で自分にポイントが入り、自分でも理解しないままポイントが上回って勝ち上がった子がいたり…
Aコート、Bコート、Cコートでほぼ同時に管轄道場生の試合が重なり、セコンドについてあげられなかった子がいたり…
そんないろんなハプニングがあったのですが、チャレンジクラス小学四年生のクラスに出場した熊取支部の八木友哉。
今回が空手の試合の出場はまだ二回目です!
一回戦シードで二回戦は無難に勝ち上がったのですが、三回戦、自分より二周り~三周りほど大きな相手で圧力もあります。
そこで、友哉と作戦会議をし「友哉は相手よりうんと身体が小さいから力勝負はせんとこう!正面で打ち合いせんと、どんどん相手のサイドサイドに入って上下の蹴りを蹴り分けてパンチも混ぜて行こう!」と決めました。
蹴りの上手な友哉は私とのアップでいつもと違う戦い方をアドバイスされたにも関わらず、アドバイスした動きをマスターし、そして三回戦本番も見事にその動きを再現し、勝利を納めました(^o^)
私の中では、今日の道場生の試合の中でのベストバウト賞です(^o^)
残念ながら、次の四回戦途中では蹴りに行った際にガードが下がったところにハイキックをもらいポイントを取られて、負けてしまいましたが、それ以外では互角に戦えていたと思います。
結果的には三位に入賞しました。
おめでとうございます!
片や、同じく小学四年生チャレンジクラスに出場した熊取支部の長谷川智紀。
開会式直後の4試合目に一回戦。
一回戦の動き、途中から動きがイマイチだなぁ…と思って見ていると、何とか勝ち上がり戻って来たものの、明らかに熱中症の症状(;゚д゚)
しかも、軽度~中度の症状!!
冷静を装ってはいましたが「中度より症状が重くなるなら、病院に受診やけど、日曜日で病院開いてないし…地元じゃないからこの辺の病院知らないしなぁ…最悪は救急車呼ばないといけないかも…」と内心、かなり焦りました。
相手選手に挨拶を済ませた後、すぐさま応急処置を施しました。
試合の三試合前にはスタンバイしておかなければいけない為、時間がありません!!
道着を脱がせ、サポーターもインナーチェストも脱がせ、持参した保冷剤や、凍らせたパウチ式のイオン飲料で頸動脈、腋下、鼠径部を冷やしながら、経口補水液をストローで飲ませ、必死であおいで身体を冷やしました。
少ししか回復しないまま、二回戦に挑み、上段前蹴りでフラフラながらも、何とか勝ち上がりました。
三回戦までも時間がないので、再び応急処置に入りますが、いつもの智紀と違い口数もほとんどなく、顔色もイマイチです。
私は一か八かの賭けに出ました。
負けず嫌いの智紀の性格に働きかけようと思ったんです(^_^;)
「智紀!!今、一番しんどいけどな、今、踏ん張り時やで!この試合勝ったら入賞決定や!トロフィーやで!同じここまで来たなら、もうちょっとだけ頑張ってトロフィー持って帰ろう!先生、智紀の熱中症治るように一生懸命頑張るから、智紀も熱中症飛ばすように気持ちしっかり持つんやで!!」と激を飛ばしました。
三回戦までの短い時間の間、智紀はあまり回復したようには見えませんでしたが、三回戦、ハイキックや前蹴りでポイントを重ね、執念で勝利をもぎ取って来ました。
顔色を見ても、やっぱり元気がなく、いつもの智紀と様子が違います。
師範に次は棄権させた方が良いのか相談させてもらおうと、師範の元に向かったのですが、あいにく審判をされていて相談出来ずでした。
ただ、幸いな事に四回戦までかなり時間があります。
しばらく時間がある事を智紀に伝えて、身体を休めるようにアドバイスしました。
そして、用事で外に出て戻ると、何と智紀がお母さんと食事を取り、顔色も復活し、口数も戻っていました(^o^)
そのまま四回戦は、体調の悪かった三回戦までのキレのない蹴りとは比べものにならないくらいの蹴りがバンバン飛び出し、ポイントを重ね、合わせ一本勝ちでした!!
そしてとうとう決勝戦です。
相手は大の仲良しの友哉が負けた相手です。
スタンバイ中に私が「友哉の仇取ったってな(^-^)」と言うと「押忍!!」と何とも頼もしい返事です。
友哉も応援する中、決勝戦開始です。
開始早々、智紀の上段前蹴りが炸裂します。
審判の先生方がポイントを取って下さり喜んでいたら…相手がスタンディングダウンしてしまい、そのまま、旗が上に上がり、一本勝ちになりました。
今回の優勝は智紀の気力勝ちやなぁ!!と思います。
あの暑い会場の中、回復時間もない中、よく頑張ったと思います。
また、友哉をはじめ、他のみんなももちろん試合もよく頑張りましたが、会場の出入り、挨拶、試合後の相手への挨拶、試合後の報告など、礼節の部分やメンタルの部分がよく出来ていたと思います。
試合の勝ち負けばかりに目が行きがちですが、聖眷會鎌苅道場では、そういった技術だけに偏らず、心・技・体のバランスが取れた空手を師範に教えて頂けるので、それが今回よく出ていたなぁ…と感じました。
私も、改めて師範の弟子で、師範に空手が習えて良かった!と感じました。
師範、いつも本当にありがとうございます。
長々と書きましたが、入賞者の皆さん本当におめでとうございます!
出場者の皆さん、保護者の皆さん、お疲れ様でした。
主催者の先生方、大会関係者の方々、ありがとうございました。
押忍。
0 件のコメント:
コメントを投稿